地域包括支援センターでケアマネジャーをしていた頃、ケアハウスにお住まいの方を担当していたことがありました。
私が担当していたのは一般型のケアハウスの方だったため、介護サービスはすべて外部の事業所を利用されていました。
デイサービスに通われたり、訪問介護でお部屋の掃除をしてもらったりと、それぞれの生活スタイルに合わせてサービスを組み合わせながら生活されていました。
一見すると、落ち着いた暮らしのように見えますが、実際には不便なこともありました。
そのケアハウスは、周辺にお店がほとんどなく、駅も近くにありません。
外出するとなると、基本はタクシーです。
入居者さんにとって、この交通費は決して小さな負担ではありませんでした。
そこで、移動スーパーに来てもらうようになりました。
ケアハウスでは食事の提供もありますが、それとは別に、お菓子や飲み物、日用品などを自由に買い物される姿がありました。
自分で選ぶことができる、その時間を楽しみにされている方も多かったように思います。
また、入居されている方の中には、生活保護を受けている方や、社会福祉協議会の金銭管理サポートを利用しながら生活されている方もいらっしゃいました。
ケアハウスは、費用を抑えて生活できる住まいではありますが、その中でどのように生活していくかは、人それぞれです。
実際に関わってみて感じたのは、「暮らしやすさは、場所や仕組みだけでは決まらない」ということでした。
同じケアハウスでも、
・環境
・立地
・支援の受け方
によって、生活のしやすさは大きく変わってきます。
ケアハウスは「安心して暮らせる場所」であると同時に、その人なりの工夫や選択が必要な住まいでもある、そんなふうに感じた経験でした。

