「介護保険なんて使いたくない」
「まだそんな段階じゃない」
そう言って、介護サービスの利用をためらう方は少なくありません。
ご家族がどれだけ心配しても、なかなか話が進まない…という場面も、現場ではよくあります。
でも、そんなときにいつも思うんです。
「これまでずっと保険料を払ってきたのに、使わないのはもったいないな」と。
医療保険は、病院に行けば当たり前のように使うのに、なぜか介護保険になると、遠慮したり、敬遠したりしてしまう。
この違いって、少し不思議ですよね。
実は、介護保険も
「使うためにある制度」です。
そしてそのお金は、私たち自身がこれまで払ってきた保険料や、税金から成り立っています。
ここでは、
「介護保険のお金はどこから来ているのか?」
「なぜこの仕組みになっているのか?」
を、やさしく整理していきます。
介護保険の財源はどこから?
介護保険のお金は、大きく2つから成り立っています。
それが、
・保険料
・税金
です。
割合としては、半分が保険料、半分が税金という仕組みになっています。
保険料は誰が払っているの?
介護保険の保険料は、40歳以上の人が支払っています。
40歳〜64歳の方は医療保険と一緒に支払い、65歳以上になると市町村へ直接支払う形になります。
※納付書で支払う場合や、年金からの天引きになる場合など、収入によって支払い方法は異なります。
つまり、今サービスを使っている人だけでなく、現役世代も一緒に支えているということです。
税金はどこから出ているの?
もう半分は、税金から支えられています。
内訳は、
・国
・都道府県
・市町村
それぞれが負担しています。
つまり、日本全体で支えている制度とも言えます。
なぜみんなで支える仕組みなの?
介護は、いつ誰に必要になるかわからないものです。
「自分にはまだ関係ない」と思っていても、
・親の介護
・自分自身の将来
必ずどこかで関わる可能性があります。
また、40歳〜64歳の方でも、特定疾病に該当すれば介護保険を利用することができます。
だからこそ、元気なうちからみんなで少しずつ負担して、いざというときに支え合う
そんな仕組みになっています。
介護保険は、「使う人だけの制度」ではなく、「みんなで支える制度」なんです。
介護保険を使うのをためらっている方へ〜知っておいてほしいこと〜
介護って、どうしても自分ごととして考えにくいものかもしれません。
病気もそうですが、
「なんで自分が…」
と、突然現実を突きつけられることがあります。
でも病気の場合は、「もしものために」と保険に入っている人も多いですよね。
そして実際に使うと、「入っていてよかった…」と感じることもあると思います。
一方で、介護はどうでしょうか。
「まだ大丈夫」
「できれば使いたくない」
「人に知られたくない」
そんな気持ちから、なかなか向き合えない方も多いように感じます。
でも実際には、家族だけで支え続けるのは、本当に大変です。
どれだけ頑張ろうと思っても、ずっと一人で、ずっと家族だけで抱え続けるのはしんどい
これが現実です。
だからこそ、
必要になったときに無理をしすぎなくていいように
安心して生活を続けられるように
介護保険という仕組みがあります。
介護が必要になっても、
できるだけその人らしく生活できるように
家族も無理をしすぎずに支えられるように
たくさんのサービスが用意されています。
そしてその仕組みは、これまで私たちが払い続けてきた保険料と、税金で支えられています。
だからこそ、
遠慮せず使っていい制度なんです。
使うためにある制度なんです。
まとめ
介護保険は、保険料と税金で支えられている制度です。
そしてそのお金は、私たちがこれまで払ってきたものでもあり、これからも支えていくものでもあります。
介護は、いつ誰に必要になるかわかりません。
それでも、
「まだ大丈夫」
「できれば使いたくない」
そう感じるのは自然なことです。
でも、一人で抱え込む必要はありません。
家族だけで頑張り続ける必要もありません。
そのために、介護保険という仕組みがあり、使えるサービスが用意されています。
そして何より、介護保険は、使うためにある制度です。
遠慮せず使っていい制度です。
「知らなかった」
「なんとなく使いにくかった」
そんな理由で使わないままになるのは、もったいないと思います。
これまで支えてきた制度を、必要なときに、ちゃんと使えるように。
少しでもそのきっかけになればうれしいです。
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