「もしかして認知症?」と思ったら|家族がまずできることをやさしく解説

「最近、同じことを何度も聞くようになった」

「約束を忘れることが増えた」

「なんとなく以前と様子が違う」

家族のそんな変化に気づくと、

「もしかして認知症?」

と不安になりますよね。

そして次に出てくるのが、

「でも、どうしたらいいの?」

という戸惑いではないでしょうか。

病院へ行ったほうがいいの?
どこの病院へ行けばいい?
それとも、まず誰かに相談する?

介護保険を利用したことがなければ、ケアマネジャーなど相談できる人が身近にいないこともあります。

そんなとき、最初に何をしたらいいのか分からなくなるのも無理はありません。

この記事では、「もしかして認知症?」と思ったとき、家族がまず何をしたらいいのか、受診や相談先について順番にやさしく紹介します🌳

「もしかして認知症?」気づきやすい変化とは?

認知症というと、まず「物忘れ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。

でも、最初にあらわれる変化は人によってさまざまです。

本人より先に、家族が「なんとなく以前と違う」と気づくこともあります。

たとえば、こんな変化です。

  • 同じことを何度も聞いたり、話したりする
  • 約束や予定そのものを忘れることが増えた
  • 財布や鍵などを置いた場所が分からなくなることが増えた
  • 料理や買い物、お金の管理など、今までできていたことが難しくなってきた
  • 慣れている場所で道に迷うことがある
  • 日付や時間が分からなくなることが増えた

ただし、こうした変化があったからといって、必ず認知症というわけではありません。

年齢による変化だけでなく、体調や睡眠、薬などが影響している場合もあります。

「何個当てはまったら認知症?」と数えるのではなく、

「以前と比べてどう変わったか」
「日常生活で困ることが増えていないか」

というところに目を向けてみましょう🌳

また、認知症というと「物忘れ」のイメージが強いかもしれませんが、あらわれる症状は人によってさまざまです。

認知症でみられる症状については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

👉 認知症の中核症状とは?物忘れだけじゃない5つの症状をやさしく解説

気になる変化があったら、まずどうしたらいい?

「もしかして認知症かも?」と思っても、すぐに何をすればいいのか分からない方も多いと思います。

特に、これまで介護保険を利用したことがなければ、

「病院へ行けばいいの?」
「何科を受診するの?」
「その前に誰かに相談したほうがいい?」

と迷ってしまいますよね。

まずは、気になった出来事を簡単にメモしておくのがおすすめです。

たとえば、

  • 同じことを何度も聞くようになった
  • 先週、約束していた予定をすっかり忘れていた
  • 最近、お金の支払いで間違えることが増えた

など。

きれいに記録する必要はありません。

「いつ頃から」「どんな変化があったのか」「生活の中で何に困っているのか」が分かる程度で十分です。

毎日チェックして、家族が認知症かどうかを見極めるためのものではありません。

あとで医師や相談員に話すとき、

「最近ちょっと変なんです」

だけでは伝えにくいことも、

「1か月くらい前から、同じ予定を何度も確認するようになりました」

と具体的に伝えられると、状況を伝えやすくなります。

「認知症かも?」と思ったら、まずは受診を考えよう

気になる変化をメモしたら、次に考えたいのが医療機関への受診です。

物忘れや生活の変化だけで、認知症かどうかを判断することはできません。

また、認知症だったとしても、原因となる病気はひとつではありません。

アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症など、原因となる病気によって、あらわれやすい症状や経過も異なります。

そのため、医療機関で「認知症なのか」「認知症であれば、何が原因なのか」を診てもらうことは、その後の治療や生活、介護を考えていくうえでも大切です。

「認知症かも?」何科を受診したらいい?

「一度、病院で診てもらおう」

そう思っても、次に迷うのが「何科に行けばいいの?」ということではないでしょうか。

認知症が気になるときは、もの忘れ外来や認知症外来など、認知症を専門的に診ている医療機関を受診する方法があります。

また、脳神経内科・精神科・老年内科などで認知症の診療を行っている医療機関もあります。

ただし、同じ診療科でも認知症の診療を行っているとは限りません。

受診する前に、病院のホームページを確認したり、電話で問い合わせたりしておくと安心です。

かかりつけ医に相談してもOK

「もの忘れ外来なんて、どこにあるのか分からない💦」

そんなときは、普段から診てもらっているかかりつけ医に相談するところから始めても大丈夫です。

これまでの病気や服用している薬、普段の体調などを知っている医師だからこそ、相談できることもあります。

必要に応じて、認知症を専門的に診ている医療機関を紹介してもらえることもあります。

受診するときは、家族のメモを持っていこう

診察では、本人が普段通りに話していて、

「私は何も困っていませんよ」

と答えることもあります。

そんなときに役立つのが、先ほど紹介した家族のメモです。

「いつ頃から変化があったのか」
「どんなことが起きているのか」
「生活の中で何に困っているのか」

などを医師に伝えられるようにしておきましょう。

本人の前では話しにくいことがある場合は、家族から事前に情報を伝える方法があるか、受診する医療機関に相談してみてもよいでしょう。

気になる変化があれば、早めの受診を

「もう少し様子を見てもいいかな」

そう思うこともあるかもしれません。

でも、気になる変化が続いているときは、早めに医療機関へ相談してみましょう。

認知症にはさまざまな原因があり、原因や本人の状態によって、その後の対応も変わってきます。

また、認知症のように見える変化でも、別の病気や体調などが関係していることもあります。

医療機関で診てもらうことで、今起きている変化の原因を調べ、その後について医師と相談することができます。

「年齢のせいかな」
「もう少し様子を見ようかな」

と長く抱え込まず、「ちょっと気になるな」と感じたことを受診のきっかけにしてみてくださいね🌳

本人が受診を嫌がったら?

「一度、病院で診てもらおう」

家族がそう思っても、本人がすんなり受診してくれるとは限りません。

「私はどこも悪くない」
「病院なんか行かない」

と、受診を嫌がることもあります。

家族としては、

「早く診てもらったほうがいいのに……」
「どうやって病院へ連れて行けばいいんだろう」

と困ってしまいますよね。

でも、無理やり連れて行こうとすると、かえって本人の不安や反発が強くなってしまうこともあります。

「認知症かもしれないから病院へ行こう」と正面から伝えることだけが、受診につなげる方法ではありません。

かかりつけ医に相談したり、本人が気になっている体調のことをきっかけにしたり、家族だけで先に医療機関へ相談したりと、状況に合わせて考えられる方法があります。

本人が受診を嫌がるときの対応については、別の記事で詳しく紹介します🌳

そして、いろいろ工夫してみても、なかなか受診につながらないこともあります。

「何度話しても病院へ行ってくれない」
「家族だけでは、もうどうしたらいいのか分からない」

そんなときも、家族だけで何とかしようとしなくて大丈夫です。

受診につなげる方法を一緒に考えてもらったり、これからの生活や介護について相談したりできる場所があります。

そんなときに頼りになる相談先のひとつが、地域包括支援センターです🌳

これからの生活や介護に困ったら、地域包括支援センターへ

地域包括支援センターは、高齢者の暮らしや介護について相談できる地域の窓口です。

認知症と診断されたあとの生活や介護はもちろん、

「本人が受診してくれない」
「介護保険を使ったほうがいいの?」
「何から始めたらいいのか分からない」

といった段階でも相談できます。

まだ介護保険を利用していなくても大丈夫です。

必要に応じて、介護保険の申請や利用できるサービスなどについても一緒に考えてもらえます。

「ケアマネジャーもいないし、誰に聞けばいいのか分からない」

そんなときに覚えておいてほしい相談先のひとつです。

地域包括支援センターについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

👉 地域包括支援センターとは?何をしてくれる場所?相談できることをやさしく解説

まとめ|「もしかして認知症?」と思ったら

家族の様子を見て、

「もしかして認知症?」
「でも、どうしたらいいんやろう……」

と不安になったら、まずは気になった変化を簡単にメモしておきましょう。

そして、もの忘れ外来や認知症外来など、認知症の診療を行っている医療機関への受診を考えてみてください。

どこを受診したらいいのか分からなければ、かかりつけ医に相談する方法もあります。

早めに受診することで、認知症なのか、ほかに原因があるのかを調べてもらい、その後の治療や生活について医師と相談していくことができます。

もちろん、本人が受診を嫌がって、なかなか病院につながらないこともあります。

そんなときも、家族だけで何とかしようと抱え込む必要はありません。

地域包括支援センターなど、介護保険をまだ利用していなくても相談できる場所があります。

「認知症かどうか分からない」
「病院へ行ってくれない」
「何から始めたらいいのか分からない」

そんな段階から相談して大丈夫です🌳

「もしかして?」と感じた家族の気づきをひとりで抱え込まず、まずは医療機関や相談できる場所につなげてみてくださいね。

もっと知りたい方はこちら🌳

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