地域包括支援センターでケアマネジャーをしていた頃のお話です。
新しく、利用者さんのAさんを担当することになりました。
Aさんは、それまで約5年間、養護老人ホームで生活されていましたが、5年ぶりにご自宅へ戻られることになり、私が担当することになりました。
もともとは要支援の認定があり、デイサービスを利用しながら生活されていましたが、ご主人からの度重なる暴力があり、虐待と認定され、措置として養護老人ホームへ入所されたとのことでした。
ご主人には居場所を知らせることなく、養護老人ホームで穏やかに過ごされていたそうです。
その後、ご主人が亡くなられたことで、自宅へ戻ることになりました。
「またデイサービスへ行って、みなさんと会えるのが本当にうれしいです」
そう話されるAさんの満面の笑顔を見て、私も自然とうれしくなりました。
養護老人ホームは、あまり知られていない施設かもしれません。
ですが、安心して暮らせる場所として、誰かの生活を支えている
そんな一面があることを、Aさんとの関わりの中で感じました。
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