認定調査の日に限って、なぜか元気
介護認定調査の日。
いつもは立ち上がるのもゆっくりやのに、今日はスッと立つ。
いつもは「無理や」と言うのに、今日は「できる」と言う。
そして家族の心の声。
なんでやねん。
普段から発揮してくれ、その力。
実はこれ、本当によくあることです。
私はケアマネジャーとして、何度も認定調査に同席してきました。
そのたびに、心の中で思っていました。
「今日に限って、できるんかい。」
なぜ“できてしまう”のか
理由はいくつかあります。
ひとつは、プライド。
他人の前では、「まだできる」と見せたくなる。
もうひとつは、緊張。
いつもより気が張って、普段より動けてしまう。
そしてもうひとつは、家族への遠慮。
「迷惑かけてると思われたくない」そんな気持ちが無意識に働くこともあります。
本人に悪気はありません。
でも家族は思う。
その力、普段も出してくれ…。
調査は“その日だけ”で決まるわけではない
ここで大事なのは、認定はその日の様子だけで決まるわけではないということ。
介護認定の流れや、調査までの手続きについては
👉[介護保険の申請方法と利用までの流れをやさしく解説]
こちらの記事でまとめています。
主治医意見書や聞き取り内容も含めて、総合的に判断されます。
だからこそ、調査の場で「普段はこうなんです」と家族が補足することはとても大切です。
家族が意識しておきたいこと
調査の日は、
- ✔ 普段困っている場面をメモしておく
- ✔ 本人が遠慮しているときは補足する
- ✔ できない日が多いことを伝える
これだけでも、結果は変わることがあります。
さらに、ひとつ大事なポイント。
認定調査では、よくこう聞かれます。
「一週間に何回くらいありますか?」
「一か月に何回くらいですか?」
転倒は? 失禁は? 物忘れで困るのは?
この“回数”が、実はとても大事です。
だからこそ、
- 転びかけた回数
- トイレの失敗の回数
- 夜中に起きた回数
などを、ざっくりでもいいのでメモしておくと違います。
「たまにあります」より「週に3回くらいあります」のほうが、ずっと具体的です。
もし調査の結果が思ったより軽く出てしまった場合や、「非該当」になってしまったときの対応については、
👉[介護保険認定で非該当だったときにできること]
こちらで詳しくまとめています。
本人の前では言いにくいときは?
認知症のことや失禁のことなど、本人の前では言いにくい内容もあります。
そんなときは、
- ✔ 調査員に事前に相談する
- ✔ 別の場所で家族の聞き取りをしてもらう
という方法もあります。
日程の連絡があったときに、
「家族だけで少しお話しできる時間はありますか?」
と伝えておくのもひとつの手です。
調査は“本人だけの話”ではありません。
家族の声も、大切な情報です。
それでも、モヤモヤする
それでもやっぱり、
「なんで今日に限って…」
と思ってしまうことはあります。
でもそれは、家族が本気で支えようとしている証拠。
制度は冷静でも、介護は感情の世界です。
だから、モヤモヤする自分を責めなくていい。
調査の日あるあるは、あなただけではありません。
認定調査のあと、「要支援と要介護の違いがよくわからない」という声もよく聞きます。
制度の違いについては
👉[要支援と要介護の違いをわかりやすく解説]
こちらの記事も参考にしてみてください。


