高齢のご家族に
「お水飲もうか😊」
と声をかけても、
「今はいらない。」
と言われることはありませんか?
高齢になると、若い頃と比べて水分をとりにくくなる理由があります。
また、水分不足は脱水だけでなく、熱中症や体調不良、認知機能の低下などにつながることもあります。
なぜ高齢者は水分をとらなくなるのでしょうか。
この記事では、その理由と、脱水によって起こりやすい症状についてわかりやすく解説します。
高齢者はなぜ水分をとりにくくなるの?
高齢になると、若い頃と比べて水分をとりにくくなる理由があります。
「飲みたくない」のではなく、年齢による体の変化や生活の変化が関係していることも少なくありません。
ここでは、よく見られる3つの理由をご紹介します。
喉の渇きを感じにくい
年齢を重ねると、喉の渇きを感じる機能が少しずつ低下するといわれています。
そのため、体は水分を必要としていても、ご本人は「喉が乾いていない」と感じてしまうことがあります。
「お水飲もうか?」と声をかけても、
「今はいらない。」
と断られることが多いのは、このためです。
トイレが近くなるのが不安
「何回もトイレに行くのが大変だから、あまり飲みたくない。」
そんな理由で、水分を控えてしまう方も少なくありません。
特に、足腰が弱くなっている方や、夜中に何度もトイレへ起きることを気にしている方は、水分を我慢する傾向があります。
「飲む」動作や認知機能の低下
高齢になると、「飲む」という動作そのものが難しくなることもあります。
例えば、コップを目の前に置いても手を伸ばさなかったり、認知症の影響で飲み物があることに気づかなかったりすることがあります。
また、介助が必要な方では、口元まで飲み物を運んでも、うまく飲み込めない場合もあります。
そのため、「飲みたくない」のではなく、「飲めない」状態になっていることもあるのです。
高齢者が水分をとらない背景には、このようにさまざまな理由があります。
「飲みたくない」と決めつけるのではなく、なぜ飲めないのかを考えることが大切です。
高齢者が水分をとらないとどうなる?
私たちの体の約60%は水分でできています。
筋肉には体内の水分を蓄える役割がありますが、高齢になると筋肉量が減るため、体に蓄えられる水分も少なくなります。
さらに、喉の渇きを感じにくくなったり、水分をとる量が減ったりすることで、気づかないうちに水分不足になってしまうことも少なくありません。
そのため、高齢者は若い頃より脱水を起こしやすいといわれています。
脱水とは、体に必要な水分が不足し、体の働きがうまく保てなくなった状態のことです。
脱水になるとどんな症状が出る?
水分が不足すると、次のような症状が現れやすくなります。
・ぼんやりする、意識がはっきりしない
・場所や日時が分からなくなる、混乱しやすくなる
・血液が濃くなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まることがある
・皮膚や口の中が乾く、尿の量や回数が減る
・原因不明の微熱、血圧低下、筋力低下
・便秘や食欲不振
介護の現場では、「最近なんとなく元気がない」「急にぼんやりしている」と感じた方が、水分補給によって改善する場面も少なくありません。
特に夏場は、脱水が熱中症につながることもあるため注意が必要です。
高齢者に水分をとってもらうには?
高齢者が水分をとらない理由は、人それぞれです。
そのため、「これをすれば必ず飲んでもらえる」という方法はありません。
大切なのは、その方に合った方法を見つけることです。
私はケアマネジャー・介護職として、多くの高齢者と関わる中で、実際に水分補給につながった工夫をたくさん見てきました。
次の記事では、介護現場で実際に役立った水分補給の工夫をご紹介しています。
ご家族の介護に、少しでも参考になればうれしいです。
👉 高齢者が水分を飲まないときはどうする?介護現場で効果があった6つの工夫
まとめ
高齢者が水分をとりにくくなるのは、喉の渇きを感じにくくなることや、トイレへの不安、筋肉量の減少、認知機能や身体機能の低下など、さまざまな理由があります。
水分不足が続くと、脱水を起こし、ぼんやりしたり、食欲が落ちたり、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まることもあります。
「飲みたくない」と決めつけるのではなく、なぜ水分をとれないのかを知ることが、適切な対応への第一歩です。
次の記事では、介護現場で実際に役立った、高齢者に水分を飲んでもらうための工夫をご紹介しています。
ぜひあわせてご覧ください。
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