介護保険とは?5分でわかる仕組みをやさしく解説【初心者向け】

介護のはなし

介護保険って、結局なに?
介護の仕事をしている私でも、
はじめはよく分かっていませんでした。

言葉は知っているのに、
仕組みはむずかしい。
どこから考えたらいいのかも分からない。

たとえば――

  • どうやって使うの?
  • どこに相談したらいいの?
  • 介護が必要になったら、誰でも使えるの?
  • そもそも何をしてくれる制度なの?

医療保険なら、
病院に行けば3割負担で受診できたり、
マイナンバーカードで手続きができたりと、
なんとなく仕組みを想像できますよね。

でも介護保険は、
保険証のようなものを普段は意識することもなく、
必要になって初めて向き合う制度です。

だからこそ多くの人が、
「いざという時、何から始めたらいいのか分からない」
と戸惑ってしまいます。

介護は、ある日突然始まることがあります。
そのときに困らないように、
まずは介護保険の大まかな全体像を、
やさしく一緒に見ていきませんか。

①介護保険ってどんな制度?

介護保険は、
年齢を重ねたり、病気などで介護が必要になったときに、
みんなで支え合うための社会のしくみ
です。

2000年に始まった制度で、
介護が必要になっても、できるだけ自分らしく生活できるように、
さまざまなサービスを利用できるようになっています。

たとえば――

  • 自宅にヘルパーさんが来てくれる
  • デイサービスに通える
  • 福祉用具を借りられる
  • 施設に入所できる

こうした支援を、
費用の一部負担だけで利用できるのが、
介護保険の大きな特徴です。

医療保険とのちがいは?

介護保険を考えるとき、
医療保険との違いを知っておくと、
イメージしやすくなります。

医療保険は、
病気やけがを治すために、
病院で診察や治療を受ける制度です。

一方で介護保険は、
治すことよりも、生活を支えることが目的です。

  • 食事や入浴など日常生活のサポート
  • 自宅で暮らし続けるための支援
  • 家族の介護負担を軽くする仕組み

こうした「暮らし」に寄り添うのが、
介護保険の役割なんですね。

まずは「生活を支える制度」と覚えれば大丈夫

介護保険は、
細かい仕組みを見ていくと少しむずかしく感じます。

でも最初は、

「介護が必要になったとき、
生活を支えてくれる制度なんやな」

――そう思ってもらえたら十分です。

ここから先は、
「誰が使えるのか」「どうやって利用するのか」など、
順番にやさしく整理していきますね。

②誰が使えるの?

介護保険は、
年齢や状態によって利用できる人が決まっている制度です。

大きく分けると、
次の2つのグループがあります。

65歳以上の人(第1号被保険者)

65歳以上の方は、
原因となる病気に関係なく、
介護や支援が必要と認定されれば利用できます。

たとえば――

  • 年齢による体力の低下
  • 認知症
  • 病気やけがによる生活の不自由さ

など、理由はさまざまですが、
日常生活に介助が必要と判断されれば対象になります。

40〜64歳の人(第2号被保険者)

40歳から64歳までの方も、
条件を満たせば介護保険を利用できます。

ただしこの場合は、
加齢に関係する特定の病気が原因で、
要介護認定または要支援認定を受けたときに限られます。

対象となる病気には、
脳血管疾患やパーキンソン病、若年性認知症などがあり、
全部で16種類と定められています。

迷ったときは「年齢」で考えると分かりやすい

少しややこしく感じるかもしれませんが、
最初は次のように覚えておくと大丈夫です。

  • 65歳以上 → 原因を問わず対象になる可能性がある
  • 40〜64歳 → 特定の病気が原因のときだけ対象

このイメージを持っておくだけでも、
介護保険の理解がぐっと進みます。

③どんなサービスがあるの?

介護保険では、
介護が必要になっても、
できるだけ自分らしい生活を続けられるように
さまざまなサービスが用意されています。

大きく分けると、
次の3つの形があります。

自宅で生活を続けながら利用するサービス

住み慣れた家で暮らしながら、
必要な支援を受けることができます。

たとえば――

  • ヘルパーさんが自宅に来てくれる(訪問介護)
  • デイサービスに通う
  • 看護師さんが訪問してくれる(訪問看護)
  • 福祉用具を借りる・住宅を生活しやすいように改修する

「できるだけ家で過ごしたい」
そんな思いを支えるサービスです。

施設に入所して生活を支えてもらうサービス

自宅での生活がむずかしくなった場合は、
施設で生活しながら介護を受けることもできます。

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療院 など

生活全体をサポートしてもらえるため、
家族の負担を軽くする役割もあります。

介護を予防するためのサービス(要支援の方)

まだ重い介護は必要ないけれど、
これ以上状態が悪くならないように支える
ためのサービスもあります。

  • 運動や体操のあるデイサービス
  • 生活機能を保つための支援 など

「元気に暮らし続けること」を目的にした、
大切なサポートです。

その人に合った組み合わせで利用できる

介護保険のサービスは、
一つだけでなく、組み合わせて使うことができます。

たとえば、

  • デイサービスに通いながら
  • 福祉用具を借りて
  • 必要な日にヘルパーさんに来てもらう

といった形で、
その人の生活に合わせて整えていきます。

ここで中心となるのが、
ケアプランを作成するケアマネジャーの存在です。

ケアマネジャーについては、
また別の記事でくわしくお話ししますね。

④お金はどれくらいかかるの?

介護保険を利用するときに、
やっぱり気になるのが費用ですよね。

結論から言うと、
介護保険のサービスは
かかった費用の1〜3割の自己負担で利用できます。

残りの7〜9割は、
介護保険から支払われる仕組みになっています。

自己負担の割合は人によって違う

自己負担の割合は、
主に所得によって決まります。

  • 多くの方 → 1割負担
  • 一定以上の所得がある方 → 2割または3割負担

医療保険と同じように、
収入に応じて負担割合が変わる仕組みです。

使える金額には上限がある

介護保険では、
要介護度ごとに
1か月に利用できるサービス費用の目安(支給限度額)
が決められています。

その範囲内であれば、
原則として1〜3割負担でサービスを利用できます。

たとえば、
デイサービスの場合、
1回あたり1,000円〜2,000円前後で利用できることも多く、
「思っていたより高くない」
と感じる方も少なくありません。

※実際の費用は、
要介護度や利用内容、地域などによって変わります。

「思ったより高い…」を防ぐために

実際の費用は、

  • どんなサービスを
  • どれくらい利用するか

によって変わります。

そのため、
事前にケアマネジャーと相談しながら決めていくことで、
無理のない範囲で利用することができます。

お金のことも含めて、
一緒に考えてくれる存在がいるのは、
介護保険の安心できるところですね。

⑤困ったらまずどこに相談する?

介護のことを考え始めたとき、
多くの人が最初に迷うのが、

「いったい、どこに相談したらいいの?」

ということではないでしょうか。

そんなときに頼れるのが、
地域包括支援センターです。

地域包括支援センターは身近な相談窓口

地域包括支援センターは、
高齢者の暮らしや介護に関する相談を
無料で受け付けている公的な窓口です。

  • 介護保険を使えるか知りたい
  • 申請の方法が分からない
  • どんなサービスがあるのか相談したい
  • 家族の介護で困っている

こうした悩みを、
専門職が一緒に考えてくれます。

「まだ早いかも…」と思っても大丈夫

介護の相談というと、
「本当に困ってから行く場所」
と思われがちです。

でも実は、
少し気になり始めた段階でも相談して大丈夫なんです。

早めに話を聞いておくことで、
いざというときの安心につながります。

一人で抱え込まなくていい

介護は、
家族だけで頑張ろうとすると、
どうしても負担が大きくなってしまいます。

だからこそ――

困ったときは、外に頼っていい。

それが、
介護保険という制度の大切な考え方でもあります。

まとめ|まずは全体像がわかれば大丈夫

ここまで、
介護保険の大まかな仕組みについて
やさしく整理してきました。

介護保険は――

  • 介護が必要になったときに
  • 生活を支えてくれる
  • みんなで支え合う制度

まずは、
このイメージを持てれば十分です。

細かい仕組みや手続きは、
必要になったときに
一つずつ知っていけば大丈夫。

大切なのは、
「ひとりで抱え込まなくていい」
と知っておくことだと思います。

次回は「どうやって使うの?」を解説します

次回は、
介護保険を実際に利用するまでの流れを、
はじめての方にも分かるように解説します。

  • 何から始めればいいの?
  • 申請はどこでするの?
  • 利用までどれくらいかかるの?

そんな疑問に、
順番にお答えしていきますね。

これからも、
むずかしい制度を、できるだけやさしく。

あなたやご家族が、
少しでも安心して介護と向き合えるように、
この場所で一緒に考えていけたらうれしいです🌱

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