介護保険の「単位」ってなに?
介護保険を使いはじめると、「単位」という言葉をよく目にするようになります。
介護認定が出たあとに送られてくる「介護保険被保険者証」にも、単位数が書かれています。
でもこの時点では、
「これって何なん?」
「何に使うの?」
と感じる方も多いと思います。
実際、ここではまだお金の話と結びついていないことがほとんどです。
ですが、この「単位」というものが、介護保険でいくらかかるのかを決めるもとになっています。
まずはここから、
「単位って何?」というところを、やさしく整理していきましょう。
関連記事
👉介護保険の負担割合についてはこちら
介護保険の負担割合ってなに?1割〜3割の仕組みをやさしく解説
単位ってなに?
介護保険のサービスは、「○○円」ではなく「○○単位」で決められています。
イメージとしては、点数のようなものです。
例えば、訪問介護の場合、
「1回30分で387単位」
といった形で決められています。
この単位がもとになって、あとから実際の金額に変わっていきます。
使える単位数は決まっている
そしてもうひとつ大事なのが、1カ月に使える単位数には上限があるということです。
この上限は、要支援・要介護の区分ごとに決められています。
要介護度ごとの単位数(目安)
| 区分 | 1カ月に使える単位数 |
|---|---|
| 要支援1 | 約5,032単位 |
| 要支援2 | 約10,531単位 |
| 要介護1 | 約16,765単位 |
| 要介護2 | 約19,705単位 |
| 要介護3 | 約27,048単位 |
| 要介護4 | 約30,938単位 |
| 要介護5 | 約36,217単位 |
単位は毎月リセットされる
この単位は、毎月1日〜月末までで管理され、翌月になるとリセットされます。
つまり、今月使わなかった分を来月に持ち越すことはできません。
介護度が高いほど使える単位は多い
当然ですが、介護度が高いほど、使える単位数は多くなります。
これは、介護の必要性が高いほど、利用できるサービス量も増えるようにするためです
単位はどうやってお金になるの?
単位と聞いても、「で、いくらなん?」ってなりますよね。
実際には、1単位=約10円で計算されます。
例えば、訪問介護を1回利用して387単位だった場合
387単位 × 約10円 = 約3,870円
となります。
そして、実際に支払う金額は、負担割合によって変わります。
・1割負担 → 約387円
・2割負担 → 約774円
・3割負担 → 約1,161円
となります。
実際に支払う金額は地域によって違います
ここまでの説明で、
「単位=だいたいこのくらいの金額になるんだな」というイメージはついてきたと思います。
ただ実際には、同じ単位でも、地域によって金額が少し変わります。
これは、「地域区分」という仕組みがあるためです。
地域区分ってなに?
地域区分とは、地域ごとの物価や人件費の違いを考慮して、単位の金額を調整する仕組みです。
例えば、
・都市部(人件費が高い)
・地方(比較的安い)
では、同じサービスでもかかるコストが違いますよね。
そのため、地域ごとに「1単位あたりの金額」が少しずつ変えられています。
地域区分ごとの単位の目安
| 地域区分 | 1単位あたりの目安 |
|---|---|
| 1級地 | 約11.40円 |
| 2級地 | 約11.12円 |
| 3級地 | 約10.83円 |
| 4級地 | 約10.54円 |
| 5級地 | 約10.27円 |
| 6級地 | 約10.14円 |
| 7級地 | 約10.03円 |
| その他 | 約10.00円 |
同じ1単位でも、地域によって支払う金額が少し変わるということです。
自分の地域を調べるには?
自分が住んでいる地域の区分は、
「○○市 介護保険 地域区分」
と検索すると確認できます。
単位を超えたらどうなるの?
ここで気になるのが、「もし1カ月の上限の単位を超えたらどうなるの?」という点です。
結論からいうと、上限を超えた分は全額自己負担(実費)になります。
つまり、1割・2割・3割ではなく、10割負担になるということです。
実際にはどうなるの?
例えば、1カ月の上限を超えてサービスを利用した場合、超えた分についてはすべて自分で支払う必要があります。
そのため、ケアマネジャーは上限を超えないように調整しながらサービスを組んでいます。
ただし負担を軽くする制度もある
ここでひとつ知っておきたいのが、高額介護サービス費という制度です。
これは、1カ月の自己負担額が一定額を超えた場合に、あとから払い戻しを受けられる仕組みです。
そのため、実際には負担が軽くなるケースもあります。
※高額介護サービス費については、別の記事で詳しく解説します。
まとめ
介護保険の「単位」とは、サービスの量や料金のもとになる数字のことです。
・サービスごとに単位数が決まっている
・1カ月に使える単位数には上限がある
・単位は金額に換算され、自己負担(1割〜3割)で支払う
という仕組みになっています。
また、
・地域によって1単位あたりの金額は少し変わる
・上限を超えた分は全額自己負担になる
といった点も大切なポイントです。
この「単位」の考え方を知っておくことで、介護サービスの使い方や費用のイメージがぐっとつかみやすくなります。
関連記事
👉介護保険の負担割合についてはこちら
介護保険の負担割合ってなに?1割〜3割の仕組みをやさしく解説

