グループホームってなに?
グループホームの正式な名称
グループホームの正式な名称は
「認知症対応型共同生活介護」。
介護保険サービスのひとつで、
認知症と診断された高齢者が、少人数で共同生活を送る場所です。
どんな人が入れるの?
グループホームを利用できるのは、
- 要支援2以上
- 医師から「認知症」と診断されている方
この2つが条件。
誰でも入れるわけではなく、
「認知症の方が、その人らしく暮らすための場所」
という位置づけになっています。
人数は?どんな生活?
グループホームは
1ユニット9名までと決まってます。
大きな施設みたいに何十人もおられないので、
- 顔なじみの関係ができやすい
- 環境の変化が少ない
- 落ち着いて生活しやすい
という特徴があります。
食事を一緒に作ったり、
洗濯を干したり、掃除をしたり・・・
「全部お世話される場所」ではなくて、
できることは続けて、
**“暮らしの中で支えてもらう場所”**って感じです。
特養などの「施設」との違いは?
よく聞かれるのが、
「グループホームって施設と何が違うの?」っていう質問です。
ざっくり言うと👇
グループホーム
- 認知症の方が対象
- ひとつのユニットの定員が少人数(9人)
- 家庭に近い雰囲気
- 生活そのものがリハビリ
- 職員との距離が近い
特別養護老人ホーム(特養)などの施設サービス
- 認知症に限らず入所可能
- 介護度は高め
- 人数が多い
- 医療・介護体制が手厚い
- 介助中心になりやすい
- 集団生活の色が強い
どっちが良い・悪いではなくて、
その人の状態や性格、家族の希望によって向き不向きがあります。
※なお、グループホームは「施設サービス」ではなく「地域密着型サービス」に分類されるため、
特養などで利用できる負担限度額認定は原則として利用できません。
費用面については、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
グループホームは「暮らしを続ける場所」
グループホームは、
- 認知症があっても
- できることを続けながら
- 役割を持って
- 人と関わりながら
「暮らし」を続けるための場所。
病院でも、完全な施設でもなく、
「家と施設のあいだ」
そんな立ち位置のサービスです。
グループホームはみんな同じ?
選ぶときに見てほしいポイント
グループホームとひとことで言っても、
実はそれぞれ雰囲気や考え方が大きく異なります。
私はこれまで、転勤も含めて4か所6ユニットのグループホームで勤務し、
研修や見学を含めると、さらに多くのグループホームを見てきました。
その中で感じたのは、
**「同じグループホームはひとつもない」**ということです。
入居を検討される際には、
パンフレットや説明だけで判断せず、
実際に見学に行かれることをおすすめします。
見学の際は、ぜひ次のような点を見てみてください。
- 施設全体の雰囲気はどうか
- 不快なにおいはしないか
- 職員が利用者さんにどのように関わっているか
- 来客へのあいさつや笑顔はあるか
- 利用者さんの表情は穏やかか
- 日中、どのような活動をされているか
「ここなら安心してお願いできそう」
そう感じられるかどうかが、とても大切です。
「入れたら安心」ではない、という話
ご家族から、こんなご要望をいただくことがあります。
- 「グループホームでリハビリをしてほしい」
- 「医療行為が必要になっても、ここで看取りまでしてほしい」
ですが、グループホームは
**医療施設ではなく、「生活の場」**です。
看護師やリハビリ専門職は常駐しておらず、
専門的なリハビリや医療行為を行うことはできません。
実費で訪問マッサージなどを利用されている方もおられましたが、
対応できるかどうかはグループホームごとに異なるため、
事前の確認が必要です。
また、常時医療行為が必要になった場合や、
治療が優先される状態になった場合には、
退去を検討せざるを得ないケースもあります。
「どこまで対応できるのか」を
入居前にしっかり確認しておくことが大切です。
家族の関わりが、実はとても大切です
入居されたばかりの頃は、
生活に慣れていただくため、
ご家族の面会を一時的に控えていただく場合もあります。
それでも、利用者さんにとって
ご家族とのつながりは、何より大切なものです。
- 面会や電話での関わり
- 洋服や好きな食べ物の差し入れ
- 病院受診の付き添い
これらは、ご家族にしかできない役割です。
ご家族が関わることで、
利用者さんは
「お父さん」「お母さん」「家族の一員」という
大切な役割を持ち続けることができます。
それは、ご家族にとっても同じです。
「かわいそう」と思いすぎなくて大丈夫です
グループホームに限らず、
ご自宅を離れて生活する「入居」という選択には、
多くのご家族が罪悪感を抱かれます。
- 「家で生活させてあげたかったけど・・」
- 「自分もしんどくて、家では十分に見てあげられない」
最初は、ほとんどの方がそうおっしゃいます。
ですが、時間がたち、
グループホームでいきいきと生活されている姿を見て、
「ここで生活できてよかったです」
と言われるご家族が、とても多いのも事実です。
利用者さんも、
最初は「家に帰りたい」と話されていても、
実際に帰ってみると
「グループホームに帰るわ。暇やから」
と、すぐ戻ってこられることもあります。
グループホームの生活の中で、
自分の役割を持ち、
それが生きがいとなり、
**「ここが自分の居場所」**になっていくのです。
それでも迷ったら、職員に相談してみてください
入居や生活について迷うこと、不安に思うことがあれば、
遠慮せず、グループホームの職員に相談してみてください。
ご家族が感じている不安や疑問を伝えることで、
職員側も状況を理解しやすくなり、
よりその方に合った関わり方を一緒に考えることができます。
グループホームでは、
- 管理者(責任者)
- ケアマネジャー(計画作成担当)
- 現場の職員
が連携しながら、利用者さんの生活を支えています。
「これでいいのか分からない」
「本当にこの選択でよかったのか不安」
そう感じるのは、とても自然なことです。
一人で抱え込まず、
その都度、相談しながら進んでいくことが大切です。


