認知症という言葉は、テレビやニュースでもよく聞くようになりました。
介護の現場でも、認知症のある方と関わることはとても多いです。
「認知症にはなりたくないな…」
そう思う方も多いと思います。
でも、そもそも「認知症って何?」と聞かれると、
「すぐ忘れる」
「迷子になる」
「何もできなくなる」
「怒ったり暴れたりする」
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
認知症は、決してひとごとではありません。
誰にでも、自分自身や大切な人が認知症になる可能性があります。
だからこそ、認知症について正しく知っておくことは、とても大切です。
知識があれば、「なんでこんなことするんやろう?」という戸惑いが減って、介護が少しラクになることもあります。
そして、もし自分や大切な人が認知症になったときにも、
「認知症になったら、もう何もできない」
ではなく、
「認知症になっても、その人らしく暮らしていく方法はある」
そう思えるようになるかもしれません。
今日から、認知症についてひとつずつ、できるだけやさしくお話ししていきます。
まずは、「認知症とはどんなものなのか?」から見ていきましょう。
私も最初は、認知症がよくわかりませんでした😳💦
私が初めて介護の仕事に就いたのは、定員35人のデイサービスでした。
毎日、いろいろな利用者さんが入れ替わりで来られます😊
当時の私は、ヘルパー2級の資格を取ったばかり🔰
(現在の「介護職員初任者研修」にあたる資格です)
資格は取った。
介護の勉強もした。
でも……
認知症の方と実際に関わったことは、ほぼゼロ。
そんな私の前に、いろいろな方が現れます。
さっき聞いた話を、もう一度最初から話してくれる方。
「帰ります」と言って、スタスタ出口へ向かう方🚶♀️💨
ずっと大切に持っているカバンを、ちょっと預かろうとしただけで、「触らんといて!!💢」と激怒される方。
新米介護士の私は毎日、
「えええええ???😳」
「なんで???」
「私、今なんかした???💦」
の連続でした🤣
今なら、「なるほど。そういう理由があったのね」と思えることも、当時はまったく分かりません。
どう声をかけたらいいのか。
どうしたら安心してもらえるのか。
そもそも、なぜこんな行動をするのか。
分からないから、毎日振り回されっぱなしでした💦
今の私が当時の職場に戻ったら、「そこ、真正面からいかんでええでーー!🤣」と、新米の自分に教えてあげたいことが山ほどあります。
認知症について知ると、「なんでこんなことするの?」が、「なるほど、そういうことか」に変わります。
そうすると、介護する側は少しラクになる。
そして、介護される側にとっても、きっとラクになります😊
そう考えると、「知識とか関わり方って、めっちゃ大事やったんやな……。」と思います。
当時の自分、おつかれ!🤣
これからいっぱい失敗するけど、精進してね✨
認知症とは?
認知症とは、脳の病気などによって、記憶したり考えたりする力が低下し、日常生活に支障が出ている状態のことです。
認知症は、ひとつの病気の名前ではありません。
アルツハイマー病や脳血管障害など、さまざまな原因によって脳の働きが低下することで、
- 最近のことを忘れる
- 時間や場所が分からなくなる
- 判断することが難しくなる
- 今までできていたことが難しくなる
など、さまざまな症状が現れます。
認知症を引き起こす主な病気
認知症は、ひとつの病気の名前ではありません。
さまざまな病気によって脳の働きが低下することで、認知症の症状が現れます。
認知症を引き起こす主な病気には、次のようなものがあります。
- アルツハイマー型認知症
- 血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
同じ「認知症」でも、原因となる病気によって、現れやすい症状や進み方には違いがあります。
たとえば、物忘れが目立つこともあれば、幻視が現れたり、性格や行動の変化が目立ったりすることもあります。
それぞれの認知症の特徴については、こちらの記事で解説しています。
👉認知症を引き起こす病気とは?4つの主な認知症と特徴をやさしく解説
認知症になると、どんな症状が現れるの?
認知症の症状は、大きく分けると「中核症状」と「周辺症状(行動・心理症状)」の2つがあります。
ちょっと難しそうな言葉ですが、違いを知っておくと、認知症の方の行動を理解しやすくなります。
中核症状
中核症状とは、脳の働きが低下することで起こる基本的な症状です。
中核症状は、認知症そのものによって起こる症状で、認知症の方にみられる基本的な症状です。
たとえば、
- 最近の出来事を忘れる
- 日付や場所が分からなくなる
- 判断することが難しくなる
- 言葉が出にくくなる
- 今までできていたことが難しくなる
などがあります。
ただし、どの症状が強く現れるかは人によって異なります。
周辺症状(行動・心理症状)
一方、周辺症状は、認知症による脳の変化だけでなく、本人の性格や体調、周囲の環境、人との関わりなど、さまざまなことが影響して現れる症状です。
すべての方に現れるわけではなく、環境を整えたり、関わり方を工夫したりすることで和らぐこともあります。
たとえば、
- 「家に帰りたい」と訴える
- 「財布を盗られた」と訴える
- 不安になったり怒りっぽくなったりする
- 外へ出て歩き回る
- 夜眠れなくなる
などがあります。
中核症状と周辺症状については、別の記事で詳しくご紹介します。
認知症は少しずつ進行していきます
認知症の多くは、適切な治療やケアによって症状を和らげたり、進行をゆるやかにしたりすることはできますが、少しずつ進行していきます。
「薬を飲んでいるのに、どうして良くならないの?」
「介護サービスを利用しているのに、認知症が進んでいる…」
と思われることもあります。
でも、認知症の進行=治療やケアがうまくいっていない、というわけではありません。
認知症の進み方は人によって異なりますが、経過をわかりやすく捉える目安として、「初期・中期・後期・終末期」の4つに分けて考えることがあります。
初期
物忘れなどが増えてきますが、まだ自分でできることもたくさんあります。
中期
できないことが少しずつ増え、生活の中で見守りや介助が必要になってきます。
後期
日常生活のさまざまな場面で、介助が必要になります。
終末期
生活全般で介助が必要になります。
ただし、進み方や現れる症状、期間には個人差があります。
今の状態がずっと続くわけではありません
介護が必要な状態が、ずっと同じまま続くわけではありません。
認知症の進行に合わせて、必要な介護や関わり方も変わっていきます。
認知症の進行とそれぞれの段階については、別の記事で詳しくご紹介します。
認知症かも…?と思ったらどうしたらいい?
「最近、同じことを何度も聞くようになった」
「今までできていたことが、うまくできなくなってきた」
「なんだか以前と様子が違う…」
そんな変化が続くと、「もしかして認知症?」と心配になることがあります。
認知症が気になったときは、まずは医療機関へ相談してみましょう。
認知症のような症状が現れていても、別の病気などが原因で、治療によって改善する場合もあります。
そのため、「年齢のせい」「認知症だから仕方ない」と自己判断せず、気になる変化があれば医療機関へ相談することが大切です。
また、認知症だった場合も、早めに相談することで、治療やこれからの生活について考えることができます。
受診先が分からない場合は、
- かかりつけ医
- もの忘れ外来
- 認知症疾患医療センター
などが相談先になります。
「病院へ行こう」と言っても、ご本人が嫌がることもありますよね💦
そんなとき、どうしたらいいのか?
これについても、また別の記事で詳しくお話しします✨
まとめ
認知症は、脳の病気などによって認知機能が低下し、生活に支障が出ている状態です。
認知症になると、すぐに何もできなくなるわけではありません。
症状や進み方には個人差があり、周囲の環境や関わり方によって、穏やかに暮らせることもあります。
私も新米介護士のころは、
「なんで???😳」
の連続でした🤣
でも、知識が増えるにつれて、
「そういうことやったんか」
と思えることも増えていきました。
認知症を知ることは、本人のためだけではなく、介護する家族の負担を少し軽くすることにもつながります。
これから「こもれび日和」では、認知症の症状や関わり方について、私が介護現場で経験したことも交えながら、ひとつずつご紹介していきます✨

