介護保険の単位ってなに?仕組みと金額の考え方をやさしく解説

介護保険の「単位」ってなに?

介護保険を使いはじめると、「単位」という言葉をよく目にするようになります。

介護認定が出たあとに送られてくる「介護保険被保険者証」にも、単位数が書かれています。

でもこの時点では、

「これって何なん?」
「何に使うの?」

と感じる方も多いと思います。

実際、ここではまだお金の話と結びついていないことがほとんどです。

ですが、この「単位」というものが、介護保険でいくらかかるのかを決めるもとになっています。

まずはここから、
「単位って何?」というところを、やさしく整理していきましょう。

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単位ってなに?

介護保険のサービスは、「○○円」ではなく「○○単位」で決められています。

イメージとしては、点数のようなものです。

例えば、訪問介護の場合、

「1回30分で387単位」

といった形で決められています。

この単位がもとになって、あとから実際の金額に変わっていきます。

使える単位数は決まっている

そしてもうひとつ大事なのが、1カ月に使える単位数には上限があるということです。

この上限は、要支援・要介護の区分ごとに決められています。

要介護度ごとの単位数(目安)

区分1カ月に使える単位数
要支援1約5,032単位
要支援2約10,531単位
要介護1約16,765単位
要介護2約19,705単位
要介護3約27,048単位
要介護4約30,938単位
要介護5約36,217単位

単位は毎月リセットされる

この単位は、毎月1日〜月末までで管理され、翌月になるとリセットされます。

つまり、今月使わなかった分を来月に持ち越すことはできません。

介護度が高いほど使える単位は多い

当然ですが、介護度が高いほど、使える単位数は多くなります。

これは、介護の必要性が高いほど、利用できるサービス量も増えるようにするためです

単位はどうやってお金になるの?

単位と聞いても、「で、いくらなん?」ってなりますよね。

実際には、1単位=約10円で計算されます。

例えば、訪問介護を1回利用して387単位だった場合

387単位 × 約10円 = 約3,870円

となります。

そして、実際に支払う金額は、負担割合によって変わります。

・1割負担 → 約387円
・2割負担 → 約774円
・3割負担 → 約1,161円

となります。

実際に支払う金額は地域によって違います

ここまでの説明で、
「単位=だいたいこのくらいの金額になるんだな」というイメージはついてきたと思います。

ただ実際には、同じ単位でも、地域によって金額が少し変わります。

これは、「地域区分」という仕組みがあるためです。

地域区分ってなに?

地域区分とは、地域ごとの物価や人件費の違いを考慮して、単位の金額を調整する仕組みです。

例えば、

・都市部(人件費が高い)
・地方(比較的安い)

では、同じサービスでもかかるコストが違いますよね。

そのため、地域ごとに「1単位あたりの金額」が少しずつ変えられています。

地域区分ごとの単位の目安

地域区分1単位あたりの目安
1級地約11.40円
2級地約11.12円
3級地約10.83円
4級地約10.54円
5級地約10.27円
6級地約10.14円
7級地約10.03円
その他約10.00円

同じ1単位でも、地域によって支払う金額が少し変わるということです。


自分の地域を調べるには?

自分が住んでいる地域の区分は、

「○○市 介護保険 地域区分」

と検索すると確認できます。

単位を超えたらどうなるの?

ここで気になるのが、「もし1カ月の上限の単位を超えたらどうなるの?」という点です。

結論からいうと、上限を超えた分は全額自己負担(実費)になります。

つまり、1割・2割・3割ではなく、10割負担になるということです。

実際にはどうなるの?

例えば、1カ月の上限を超えてサービスを利用した場合、超えた分についてはすべて自分で支払う必要があります。

そのため、ケアマネジャーは上限を超えないように調整しながらサービスを組んでいます。

ただし負担を軽くする制度もある

ここでひとつ知っておきたいのが、高額介護サービス費という制度です。

これは、1カ月の自己負担額が一定額を超えた場合に、あとから払い戻しを受けられる仕組みです。

そのため、実際には負担が軽くなるケースもあります。

※高額介護サービス費については、別の記事で詳しく解説します。

まとめ

介護保険の「単位」とは、サービスの量や料金のもとになる数字のことです。

・サービスごとに単位数が決まっている
・1カ月に使える単位数には上限がある
・単位は金額に換算され、自己負担(1割〜3割)で支払う

という仕組みになっています。

また、

・地域によって1単位あたりの金額は少し変わる
・上限を超えた分は全額自己負担になる

といった点も大切なポイントです。

この「単位」の考え方を知っておくことで、介護サービスの使い方や費用のイメージがぐっとつかみやすくなります。

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