地域包括でケアマネをしていた頃、毎日が相談の嵐だった
地域包括支援センターで
ケアマネをしていた頃。
私にとっては、
初めての在宅ケアマネの仕事で、
本当にいろんな経験をした。
地域包括は、
介護予防ケアマネジメントを行うところ。
そのため、担当していた利用者様は
すべて要支援認定か
総合事業対象者の方だった。
要支援の方は本当に多い。
私自身も70名ほど担当していたが、
地域包括のケアマネだけでは
とてもまかないきれず、
同じ市内の居宅介護支援事業所に
委託して担当していただくことも
多かった。
要支援の方で一番多い相談は、
こんな内容だった。
- 「最近弱ってきた。
デイサービスに行って運動がしたい」 - 「掃除がしんどくなってきたので、
ヘルパーさんに来てほしい」 - 「歩くのがつらいので、
家に手すりをつけたい。
歩行器も借りたい」
本当に、こういう相談が多い。
元気なうちから運動に取り組めたら
いいけれど、なかなかそうはいかない。
多くの人は、
「弱ってきた、ヤバい」
と思ってから、
ようやく動き出すものなのかもしれない。
でも、
デイサービスで機能訓練を始めると、
みなさん少しずつ変わっていく。
筋力がつき、関節も動くようになり、
デイサービスに通うこと自体が
楽しみになって、
表情もイキイキしてくる。
そうして
要介護状態になることを防ぐこと。
それが結果として、長く自宅で
自分らしく過ごすことにつながる。
これは生活の質(QOL)にも大きく
関わる、大切な支援だと思っている。
地域包括にいると、
本当にいろんな相談が入ってくる。
私は電話も受けていたので、
相談が入ると専用の用紙に内容を
書き起こし、
**「三職種」**に回していた。
地域包括の三職種とは、
- 主任ケアマネ
- 保健師(または看護師)
- 社会福祉士
この3つの専門職がチームで
地域の高齢者を支えている。
入ってくる相談も、本当にさまざまだ。
もちろん、
「介護保険を申請したいんですけど」
「デイサービスに行きたいんですが、
どうしたらいいですか」
といった相談もある。
でも、それだけではない。
例えば──
- 「入院している患者さんが
退院するので、自宅に帰る支援を
してほしい」
(病院のソーシャルワーカーさん) - 「虐待の通報があったので
連携したい」
(役所の高齢介護課) - 「最近、
母が変なことを言うようになって…」
(地域の家族) - 「町内にゴミ屋敷があって
困っている」
(民生委員さん) - 「ネコが繁殖している家があって…
近所が困ってるんです」
(近隣住民) - 「通りがかったら、
玄関で段ボール敷いて寝てる人が
いて…鍵なくしたみたいで」
(通りすがりの人)
本当に、
いろんな相談が入ってきていた。
介護の相談だけじゃない。
地域の“困りごと”が全部集まってくる
場所。
それが、
地域包括支援センターだった。

