私がはじめて介護の仕事に就いたのは、1日型のデイサービスでした。
毎日、35人ほどの利用者さんが来られて、談笑したり、レクリエーションをしたり、食事や入浴の介助をしたり…。
目の前の利用者さんと関わりながら、安心・安全に過ごしてもらうことに必死でした。
当時の私は、「ありがとう」「楽しい」「帰りたい」など、デイサービスという場所の中での、利用者さんの声を聞く立場でした。
時は流れて、ケアマネジャーとして働くようになり、
「利用者本人」「家族」「デイサービス事業所」
それぞれの立場の声を、直接聞くようになりました。
利用者さんは、こう言われました。
「最初は嫌やったけど、行ってみたら楽しいです。
体操もできるし、お風呂にも入れるし、お友達もできました。」
ご家族は、こう言われました。
「デイサービスに行ってくれて、本当に助かっています。
その間に家のことや買い物もできますし、行くようになってから明るくなりました。
認知症の症状も、なんとなくマシになってる気がします。」
デイサービス事業所の職員さんは、こう話されていました。
「楽しく過ごされていますが、やることがなくなると『帰ります』と言われることがあります。
手持ち無沙汰にならないように、活動を工夫しています。
活動することが、安定につながっているようです。」
駆け出しの介護職だった頃には、気づかなかったことでした。
当時はただ、
「楽しく過ごしてほしい」
「元気になってほしい」
そんな気持ちだけで関わっていました。
でも実際は、
外に出て活動することが、楽しみにつながり、体を動かすことで健康の維持にもつながり、そしてそれが、家での生活や、ご家族の負担の軽減にもつながっていました。
もちろん、
「このデイサービスは合わないな」と感じることもあると思います。
そんなときは、我慢せずに、ぜひ相談してみてください。
デイサービスは、自宅でよりよい生活を続けるための、大切なサービスのひとつです。


