年齢を重ねると、少しずつ筋力が落ちてきたり、体のあちこちに痛みが出てきたりします。
「最近、歩くのがしんどくなってきたな…」
「前より動くのが大変になってきたかも」
そんなふうに感じることも増えてきます。
ご本人だけでなく、ご家族も、「このままで大丈夫かな?」と不安を感じることがあるかもしれません。
そこで気になってくるのが、「これ以上悪くならないように、何かしたほうがいいのでは?」ということです。
そんなときに役立つのが、機能訓練型デイサービスです。
今回は、機能訓練型デイサービスについて、やさしく解説していきます。
機能訓練型デイサービスとは?
機能訓練型デイサービスは、体を動かすことやリハビリを中心とした通所サービスです。
デイサービスの中でも、「体力を維持したい」「動けるようになりたい」といった目的を持つ方が多く利用されています。
どんなことができる?
機能訓練型デイサービスでは、体を動かすことを中心に、次のようなことが行われています。
■ 運動やリハビリ
・筋力トレーニングや体操
・歩行訓練
・バランス訓練
・ストレッチ
一人ひとりの状態や目標に合わせて、無理のない範囲で運動を行います。
■ 身体の評価
定期的に体力測定などを行い、「どれくらい動けるようになっているか」を確認します。
変化を見ながら、運動内容を調整していきます。
■ 利用時間やサービス内容
機能訓練型デイサービスは、半日型(午前または午後)の利用が多いのが特徴です。
一方で、事業所によっては1日型のところもあります。
また、通常のデイサービスと同じように、
自宅までの送迎(送り迎え)がついているため、安心して利用できます。
■ ちょっとした楽しみもある
お茶やおやつが出るところもあり、運動だけでなく、ほっと一息つける時間もあります。
施設によって内容や雰囲気は異なりますが、「体を動かすこと」を中心にしながら、無理なく続けられる工夫がされています。
デイケアとの違い
機能訓練型デイサービスと似ているサービスに、「デイケア(通所リハビリテーション)」があります。
違いをシンプルにまとめると👇
・機能訓練型デイサービス
→ 体力づくりや生活動作の向上が目的
・デイケア
→ 医師の指示のもと、病気やけがの回復を目的としたリハビリ
デイケアの方が、より医療的・専門的なリハビリになるイメージです。
どんな人に向いている?
機能訓練型デイサービスは、次のような方に向いています。
■ 体力を維持・向上したい
「歩ける状態を保ちたい」
「筋力を落としたくない」
こうした目的を持つ方に向いています。
■ できることを増やしたい
「一人でトイレに行けるようになりたい」
「外出できるようになりたい」
生活動作の改善を目指したい方にも適しています。
■ 体を動かしたい・外出のきっかけをつくりたい
機能訓練型デイサービスは、体を動かすことが中心のため、比較的元気な方や、活動意欲のある方が多く利用されています。
一方で、
「最近あまり動かなくなってきた」
「外に出る機会が減ってきた」
といった、意欲の低下が気になる方にもおすすめです。
定期的に外出して体を動かすことで、生活リズムが整いやすくなり、気分転換にもつながります。
また、こうした活動は、認知症の予防や症状の進行をゆるやかにすることにも役立つといわれています。
利用の流れ
機能訓練型デイサービスの利用の流れは、基本的に通常のデイサービスと同じです。
① ケアマネジャーに相談
② 事業所の見学・体験
③ 契約
④ 利用開始
詳しい流れについては、こちらの記事でやさしく解説しています。
※総合事業として利用できる場合もあります。
👉デイサービスってどんなところ?1日の流れ・料金・向いている人をやさしく解説
料金の目安
料金は、通常のデイサービスと同様に、要介護度や利用時間、加算によって変わります。
ここではイメージしやすいように、自己負担1割の目安で紹介します。
■ 要介護の方(1回あたりの目安)
※半日利用(3〜4時間程度)の場合の目安です
| 要介護度 | 1回あたりの目安 |
|---|---|
| 要介護1 | 約400円前後 |
| 要介護2 | 約460円前後 |
| 要介護3 | 約530円前後 |
| 要介護4 | 約600円前後 |
| 要介護5 | 約670円前後 |
※利用時間や加算、地域によって金額は前後します。
■ 要支援・事業対象者の方(月額の目安)
要支援の方や事業対象者の方は、総合事業(通所型サービス)として利用することが多く、「月いくら」で考えるとイメージしやすいです。
| 区分 | 月額の目安 |
|---|---|
| 要支援1・事業対象者 | 約1,700〜2,200円前後 |
| 要支援2 | 約3,400〜4,500円前後 |
※自治体の内容や算定方法によって金額は前後します。
まとめ
機能訓練型デイサービスは、体を動かすことやリハビリを中心とした通所サービスです。
「体力を維持したい」
「できることを増やしたい」
そんな思いをサポートしてくれる場所でもあります。
また、外に出るきっかけや生活リズムを整えることにもつながり、気分転換や認知症予防の面でも効果が期待できます。
一方で、デイサービスやデイケアと比べると、サービスの内容や目的が少しずつ異なります。
「どれが自分に合っているのか分からない…」という場合は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら、見学や体験をしてみるのがおすすめです。
無理なく続けられる場所を見つけることが、これからの生活を支える大きなポイントになります。


